かまぼこが変わる?-①-

2017年5月26日
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年に1度、かまぼこ職人の晴れの舞台・全国蒲鉾品評会―――。
業界関係者の誰もが注目する一大イベントです。終戦直後の昭和22年に第1回が開催され、回を重ねること、ことしで69回。全国各地から名品、逸品、ご自慢の製品が約1000点、一堂に会します。

5人の学識経験者が、あらゆる角度から厳正な審査を重ねた結果、農林水産大臣賞や水産庁長官賞など各賞が決定します。

平成23年には、「特別賞」が新設されました。これは、プロのかまぼこ業者が選ぶもので、審査は自身がアイデアが斬新だと感じたり、インパクトがあったもの、自身でも作ってみたいと刺激を受けた製品が対象になります。最近ではテレビや新聞が、この「特別賞」に関心を寄せ大々的に取り上げられるようになりました。

第2のカニカマに成長するかも知れない歴代の「特別賞」の受賞製品を紹介しましょう。

記念すべき第1回目の受賞製品は、姫路・ヤマサ蒲鉾(株)の「鱧皮かまぼこ」。国産のハモをまるまる1匹使用した製品で、ハモ皮にハモのすり身を薄く塗りつけて焼き上げた見た目にも迫力のある製品です。この商品こそ、「特別賞」を新設するきっかけになった製品でもあります。

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広島・大崎水産(株)の「こもちおどり」は、小エビ風のかまぼこに魚卵を加えて子持ちえび風に仕立てた製品で、一度口にするとその食感の良さから次々に手が伸びてしまう着想の面白い製品。

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島根・出雲屋蒲鉾店の「スパイシー鶏皮入 炭焼蒲鉾」は、鶏皮、ごぼうとスパイスを効かせたすり身を一気に炭火で焼きあげた製品で、見た目も食感も宮崎県名産の炭火焼鶏に負けない製品。

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