「水産練り製品の安定供給に関する緊急声明」

2026年6月01日
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中東情勢における水産煉製品の供給に関わる緊急宣言20260601

取引条件への適切な反映(農林水産省)

令和8年6月1日

「水産練り製品の安定供給に関する緊急声明」 
― 「原料不足とコスト高騰が直撃する水産練り製品供給危機」―

一般社団法人日本かまぼこ協会

全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会

一般社団法人日本かまぼこ協会 及び 全国蒲鉾水産加工業協同組合連合会は、現在の水産練り製品を取り巻く供給環境について、極めて深刻な状況にあることをお知らせいたします。

現在、中東情勢の影響による原油供給の不安定化に伴い、インド及び東南アジア諸国において漁船用燃料の不足が発生し、漁業活動そのものが停滞する事態が確認されております。

加えて世界的にもすり身供給は急速にひっ迫しており、

・米国に於けるスケソウダラAシーズンすり身生産の減少

・ロシアに於けるすり身からフィレー加工への生産転換

により、日本向けすり身供給の先行きに対する不透明感が急速に高まっております。

更に、石油由来である包装資材(OPP・CPPフィルム等)においても、原料不足および物流等の目詰まりにより、供給不安と価格高騰が同時に進行しています。

これら「冷凍すり身原料」と「包装資材」の双方における同時的な供給制約は、これまでに例のない複合的危機であり、このまま状況が改善されなければ水産練り製品の安定供給が困難となり、製品出荷に重大な支障を及ぼす可能性があります。

水産練り製品は、日常の食卓における重要なたんぱく源であり、保存性・利便性に優れた食品として、幅広い世代に利用されてきました。その供給が不安定化することは、消費者生活および食料供給全体にも影響を及ぼす可能性があります。

当業界としても、調達先の多様化やコスト吸収の努力を最大限行っておりますが、現状は企業努力のみで吸収できる範囲を超えつつあります。また、世界的な原料争奪の仲では水産練り製品産業として持続的な供給体制を維持していくこと自体が極めて厳しい局面に入りつつあります。

就きましては、関係各方面に対し、以下の点について強く要請いたします。

■要請事項

  1. 水産練り製品の安定供給維持のため、冷凍すり身の輸入不足や供給断絶を発生させないよう、政府による国際的調整および原料確保対策を強力に推進
  2. 包装資材の安定供給に関する業界横断的な対応
  3. 電気、ガス等エネルギー供給の安定化に向けた政策的支援
  4. 水産練り製品の安定供給維持に向けた行政による総合的支援
  5. 原材料・包材価格の急騰を踏まえた、食品の適正な価格改定に対する社会的理解の醸成と、円滑な価格転嫁が可能となる取引環境の整備

消費者・取引先様へのお願い

当業界といたしましては、引き続き安定供給に最大限努めてまいりますが、

現在の状況は、企業努力のみで吸収できる範囲を大きく超えており、今後の供給維持に重大な影響を及ぼす可能性があります。

また、「冷凍すり身」および包装資材双方の供給状況によっては、

  • 安定的な供給の維持が困難となる可能性
  • 一部商品の供給制限や出荷停止の可能性
  • 販売規格や販売内容の見直し

といった対応が必要となる可能性があります。

また今後、冷凍すり身原料の搬入状況によっては供給面での問題がどうしても避けられない状況も発生するかも知れません。

何卒、現下の厳しい状況をご理解いただき、持続的な供給体制維持のため、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

以  上

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