【プレスリリース】魚肉煉り製品の価値と品質の向上を図るため

2025年12月05日
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20251205協会プレスリリース

魚肉煉り製品の価値と品質の向上を図るため

魚肉煉り製品(かまぼこ、ちくわ類)の製造コストの急騰が、昨年から継続しており、留まる気配がありません。特に主要原料であるすり身については、2024年から値上げが続いており、来年についても値上げが予想されております。
主要副原料である鶏卵の高騰、副原料の値上げや人件費、配送費といった費用も上昇を続けており、総コストとしては、8月、9月(前回プレスリリース)の時期と比較して、4~5%以上の高騰しております。
このような厳しい環境下に於いて加盟各社は生産効率化、合理化、原材料の見直し等、出来る限りのコスト削減に取り組んで参りました。
しかしながら、商品に求められる品質の維持及び安定供給を図る為には自助努力だけでは限界があり、増え続けるコスト増を吸収することができなくなっております。
このような状況をご理解頂き、報道関係及び業界関係各位に於かれましては、全国の小売業界や消費者等にお伝え下さいますようお願い申し上げます。

1.主原料すり身の高騰状況について
すり身価格は昨年来より値上げとなっており、今年Bシーズンの米国アラスカ産すけそうだらすり身はAシーズンに比べ15%の値上げとなり、来年Aシーズンの米国アラスカ産すけそうだらすり身についても値上げ情報が、既に伝えられております。同様に東南アジア各国産のイトヨリダイすり身についても昨年同月比で10%以上の単価上昇となっています。

2.伊達巻や一般的な魚肉煉り製品に多く使用される鶏卵価格について

昨年後半から値上げが続いております。又、為替や原油価格の影響により、ガス、重油、電力等のエネルギーコストの値上げが継続的に上昇し続けております。

3.人件費、物流費の値上げについて
最低賃金は毎年急騰し続けており、上昇幅も年々大きくなりつつあります。
また、この様な状況に伴い、物流費も上昇を続けており、もはや下がる見込みがない状況になっております。

魚肉煉り製品の歴史は古く、伝統的な我が国の食材であることから業界としても品位・品質の維持と安定供給が最も重要であるとの使命の下、日夜、努力・研鑽に努めております。
就きましては、このような業界の窮状が続くことにご理解とご協力をお願い申し上げます。

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